ワークライフバランス

 現代の日本社会では、人々の働き方に関する意識や環境が社会経済構造の変化に必ずしも適応しきれず、仕事と生活が両立しにくい現実に直面しています。
 坂東印刷では、社員がやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持つことも両立できる、働きやすい環境をつくるために、次のように行動計画を策定しています。

産休・育休制度など

 産休、育休、及び介護休業、子の看護休暇や育児・介護を目的とした時短勤務に加え、男性が取得可能な「出生時育児休業(産後パパ育休)」制度も整備。またパパママ育休支援金制度や家族手当の充実なども実現しています。

出生時育児休業(産後パパ育休)とは?(出展:厚生労働省) https://ryouritsu.mhlw.go.jp/qa02_20.html

有給休暇の取得

 年次有給休暇の取得が進まない理由として、「仕事を休んでも替わってくれる人がいない」「休暇の前後に残業時間が増えてしまい、かえって負荷が高まる」等の理由をあげる方がいます。仕事の進め方でみた場合に、仕事が属人化していることが原因です。本人しか業務内容を把握していない状況に陥り、周囲と仕事を分担・支援しあえる関係にないため、休むことに対して消極的になってしまうと考えられます。
 業務内容を相互に理解する機会を設置する、社内のメール共有者を増やす、多能工化によって交代可能なメンバーを育成しておく等の方法で、複数メンバーで業務遂行できる体制を構築し、有給休暇取得率の向上を図っています。

時間単位の年次有給休暇制度

 年次有給休暇は原則1日単位ですが、労使協定の締結により、年5日の範囲内で、時間単位での取得が可能となります(労働基準法第39条第4項)。
 治療のために通院したり、子どもの学校行事への参加や家族の介護など、社員のさまざまな事情に応じて、柔軟に休暇を取得できるよう時間有給制度を採用しています。

時間単位の年次有給休暇制度とは?(出展:厚生労働省)
https://work-holiday.mhlw.go.jp/holiday/time-unit.html

過度な残業の削減を実施

 部門に囚われることのない従業員間の労働時間の平準化を実施し、業務プロセスの見直し、社内システムの改修などIT環境の改善、取引先等との間の発注方法、スケジュールなどの見直しなど、タイムパフォーマンスを求めた業務効率化を図ることで、可能な限り残業を減らしていくよう努めています。

学生インターンシップ等の就業体験

 インターンシップはこれを体験する学生、学生を受け入れる企業等、各々にとって様々な意義があります。
 学生にとっては新たな学習意欲を喚起するきっかけになり、自己の職業適性や将来設計について考える機会となり、主体的な職業選択や高い職業意識の育成が期待できます。また、これにより、就職後の職場への適応力や定着率の向上が期待されます。
 同時に企業等の現場においても、これからの日本社会における新規産業の担い手となる学生たちの独創性と、未知の分野に挑戦する意欲を持った人材の育成にも好影響を与え、相互の情報の発信・受信の促進につながます。
 そういった取り組みを通じて、企業等の実態についての学生との間の相互理解を促す、一つの大きなきっかけ作りに取り組んでいます。 

多種多様な経験・価値観・スキルを持つキャリア人材の採用を積極的に推進

 職業生活の長期化による働き方のニーズの多様化や急速な技術革新・産業構造の変化によって、労働者・企業双方において中途採用・経験者採用のニーズが高まっています。  
 人生100年時代に向け、労働者の主体的なキャリア形成による職業生活の更なる充実や再チャレンジが可能となるよう、中途採用・経験者採用に向けた環境整備を進めています。